将棋の第27期倉敷藤花戦挑戦者決定戦が24日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の伊藤沙恵女流三段(25)が98手で加藤結李愛女流初段(16)に勝ち、挑戦権を獲得した。
持ち味である厚みのある将棋を展開して貫禄を示した伊藤は、今年1~2月の女流名人戦以来のタイトル挑戦を決め「しばらくタイトル戦の舞台を離れていたので、挑戦できてうれしいです」と笑顔。里見香奈倉敷藤花(27)=女流名人、清麗、女流王座、女流王位、女流王将=との5番勝負に向け「自分の得意形を持って、安定して勝たれている。難しい相手ですけど、挑戦できるので悔いの残らないように指したいです」と述べた。
女流棋界を代表する実力者ながら、過去6度のタイトル戦では獲得ならず。うち5度は里見に阻まれているため、再び雪辱を期して挑むことになる。
一方、昨年デビューした新人ながら、快進撃を続けて挑戦者決定戦まで進んだ加藤は、夢舞台には届かず。局後は悔しそうな表情を浮かべながらも「ここまで来られたのは運が良かったから。まだまだ実力不足なので、来期もここまで来られるように、強くなれるように頑張ります」と前を見据えた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース